JSTさくらサイエンスプログラムによる短期留学生の招聘
2019年9月24日から10月2日まで、タイのPrince of Songkla大学から5名(内1名はブータンからの留学生)の短期留学生(大学院生)を受け入れました。
羽田に到着した一行は横浜市内のホテルに宿泊し,翌朝、八甲田山に向かいました.八甲田山域は紅葉が始まった時期でした.八甲田山での初日は講義を受け,午後に各自が植物園内で写真撮影を行い、各自が持参したパソコンのパワーポイントで植物図鑑を自作しました。翌日は八甲田山に登山しながら周囲の植物相を記録しました.タイの学生は初めての高山で,森林から高山帯への劇的な変化に驚いていました.ブータンからの留学生は母国と種は違うものの相観が共通の植生に感動していました.登山の翌日は植物相データの多変量解析を行い,高山帯はその直下の森林と隔絶された生物群集であることに改めて驚いていました.翌日は横浜に移動し,本学の都市科学部の実習に参加した本学の学生と共に東京都内の緑地の歴史と植物相の関係を視察しました.有栖川宮記念公園、お台場海浜公園,丸の内-大手町地域に移動し,オフィス街における現代の緑化の状況と,皇居周辺の自然を視察しました.お台場には砂浜海浜植生の復元が行われており,大手町にも雑木林のコピー植栽が行われている様子を見学しました。次の日は外来哺乳類の観察のため,本学の学生と共に三浦半島の京急線安針塚駅から塚山公園,十三峠を経てJR線田浦駅まで歩き,横浜への帰りの途中に鎌倉の社寺を訪問しました.十三峠では再野生化したイノシシに対応するため耕地のまわりに巡らせたフェンスなども見学しました.最終日は湾岸高速道路でベイブリッジなどからの横浜の景観を見たあと羽田空港から帰国しました.
本学からPSUへのJASSO協定派遣
2019年3月と2020年2月に、それぞれ11名の本学の学部学生がPrince of Songkla大学で主催されたタイの野外実習に参加しました。この協定派遣プログラムはJASSOにより支援されました。2019年の最初の派遣では、3月5日に学生たちはSa Nang Manora Forest Parkを訪れ、マングローブを観察、6日にはTon Phrai滝を訪れ、健やかな林を観察、7日は海岸の林を訪れ、モクマオウ科やマラレウカの常緑樹を観察、最後の8日は寺院と泥炭湿地林を観察しました。
2020年の2回目の派遣では、2月23日から27日まで、学生たちは次の地図上で示された幾つかの沿岸植生林を訪問しました。1日目は象の病院と植物園、2日目はNypa Farm、3日目は温泉植生、4日目は沿岸の国立公園を、最後の5日目はマングローブ林と丘を訪問しました。